お米の生育状況
平成22年
1月上旬
平均気温0.7度(平年比±0度)です。
管内の田んぼは、江合川(写真左)と、鳴瀬川を取水源とし生産されています。
古くから管内の稲作に不可欠な豊富な水を注ぎ続けてきました。また、鳴瀬川の整備により洪水頻度を減らし、一層の新田開発が進み、江合川は、生産された米を石巻経由で江戸へ運んだ輸送路としても活躍しました。江戸中期の伊達藩(現在の宮城県全域、岩手県南部、福島県新地町の他いくつかの飛び地)は、100万石(15~16万t)の生産に達し、その米の価格は江戸の相場を支配するまでになったとされています。
現在、技術の進歩とともに収量も格段に増え、宮城県のみで約26万t生産されています。
今年も、JAみどりの米をどうぞ宜しくお願いします。


1月中旬
平均気温0.2度(平年比+0.3度)です。
中旬は、最高気温が11.9度(平年比+8.2)となる暖かい日もありました。
写真は、現在の麦の様子です。ご覧のように順調に生育しています。麦は、寒い時期に草丈がなかなか伸長しません。春先から、ぐいぐいと草丈が伸び始めるのが特徴です。10月の種まきから、4月までは20cm程、7月の刈取り時期には1mを超える程の草丈になります。
品質の良い麦を安定生産するためには排水対策が重要なポイントになることから、水稲と麦の栽培区画を分け水利用を区分し団地化で栽培しています。団地化することによって機械作業の効率も向上しています。


1月下旬
平均気温1.7度(平年比+2.4度)です。
期間中の最高気温は、14.1度と5月中旬の平均気温ほどとなり、また最低気温は、-6.3度と寒暖の差がありました。
JAでは、生産者に消毒済みの水稲種子を供給しています。
写真左は、消毒作業するため5㎏づつネットに小分け作業している風景です。
管内では、300トンの種子を使用しますので60,000個の小分け作業となります。
その後の消毒方法は、環境負荷軽減のため農薬を使用しない温湯消毒を行ないます。(次回説明します)
28日、有機稲作研修会を開き、生産者ら100人が参加しました。茨城大学の中島紀一農学部長の研修では「有機稲作生産は、土壌をつくることから」と呼び掛けました。また、生産者、みやぎ生協様、宮城県を交えたパネルディスカッションでは、参加者は具体的な技術説明や、販売環境の現状に真剣に耳を傾けていました。


2月上旬
平均気温-0.8度(平年比-0.7度)です。
「立春」を迎えました。暖かく過ごしやすい春が待ち遠しいですね。
写真は、1月中旬で紹介した種子の温湯消毒の様子です。環境負荷軽減のため農薬を使用しない昔ながらの方法で行なっています。具体的には、品種毎の指定温度のお湯に指定時間投入したのち、十分冷却し脱水後に生産者に配達します。
生産者は十分乾かした後、食塩水に種子を入れ充実の悪い浮いた種子を除去し沈んだ良質種子を利用しています。
更に、温湯消毒後の雑菌による二次感染を防止する慎重な育苗作業が必要になります。
22年産米でも、生産者とJAは、環境にも人にも安心・安全なお米の生産を行います。


2月中旬
平均気温-0.4度(平年比-1度)です。
二十四節気の「雨水」は、2月19日頃とされています。雪から雨に変わり雪が溶け始まる頃、また、昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。
管内では、22年産に向けて「田んぼ」の有効活用(生産調整等)についての説明会を開催しました。
生産者毎の米生産数量(面積)目標の配分や、麦・大豆・飼料用米・米粉用米など生産計画を行ないます。
米の消費量が年々減少している中、「田んぼ」の2/3は米生産、1/3は米以外(転作)と、「田んぼ」をフル活用し自給率向上を目指しています。
近年、多くを輸入している小麦粉の代替として全国的に米粉用米の生産が拡大し、米粉を原料としたパン・麺・スイーツなど見受けることが多くなりました。お買い求めいただき米粉の食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。


2月下旬
平均気温3.9度(平年比+2.8度)です。
暖かくなってきました。写真左は、雪解け水と田んぼの風景です。
22年産米では「まなむすめ」の生産を拡大します。管内の生産目標面積850ヘクタール、水稲作付面積の約12%で5千トンの収穫を見込んでいます。
宮城県のお米だと「ササニシキ」「ひとめぼれ」が中心ですが、はたしてどのようなお米なのでしょうか?
昭和63年、「チヨニシキ」と「ひとめぼれ」から育種され、倒伏・いもち病・耐冷性に強く、粒が大きい多収穫品種です。
品質と食味は「ひとめぼれ」並みに好評価をいただいており、さらに牛丼のように汁をかけて召し上がるには最適とのことから作付拡大の要望をいただいておりす。
消費者の皆様が「まなむすめ」を目にする機会はあまりないと思いますが、既に飲食店などでお召し上がりになられていると思います。
写真右は、「まなむすめ」の種子です。これから、2月上旬で紹介した温湯消毒を施し、生産者に届きます。


4月上旬
平均気温6.7度(平年比-0.3度)です。3月までは寒い日が続きましたが、4月に入り、春らしくなってきました。日の入りの時間もずいぶん遅くなりましたね。どうやら、桜前線も東北に入りました。
管内の早いところでは、もう田んぼの耕起作業が始まりました。写真左がその様子です。耕起は、田んぼの土を掘り起こし、柔らかくして土壌条件を良くします。また、雑草の発生を抑制する効果もあります。
この後も、肥料散布や代かき作業が続きます。田植えに向けて、田んぼの準備が本格的にスタートする時期になりましたね。
写真右は、田んぼの畦道に生えていたタンポポです。他の野草にまぎれ、一輪だけ咲いているところを見つけました。


4月中旬
平均気温6.0度(平年比-2.3度)、合計降水量46.5ミリメートル(平年比+5.9ミリメートル)です。
4月に入り春らしくなってきたと思いきや、急に寒くなり、12日と17日には季節はずれの雪が降りました。17日の積雪は1947年の4月23日、1984年の同20日に続く、観測史上3番目に遅い記録だそうです。
写真左は、播種機を用いた水稲の種まきの様子です。お子さんも手伝っています。種まきは人手がかかるため、このように家族総出で行うところが多いんですよ。みどりの管内では、4月上旬~中旬にかけて種まき作業の最盛期を迎えました。
お米は苗の出来に大きく左右されます(良い苗を育てれば米作りの半分は成功という意味で、昔から「苗半作」と言われています)。しかし、今年に入り不安定な天気が続いているため、この後の苗の生育が心配ですが、JAとしてしっかりと指導を行い、農家のみなさんへ適期作業を呼び掛けて生きたいと思います。
また、仙台では13日に桜(ソメイヨシノ)の開花が気象台から発表されました。写真右は、育苗ハウス付近に咲いていた桜です。管内でもようやく桜が咲き始めました。


4月下旬
平均気温8.0度(平年比‐3.0度)、合計降水量82.5ミリメートル(平年比+47.8ミリメートル)です。
4月下旬に入っても天気は回復せず、農家の方々は頭を悩ませています。田植えの準備を少しでも進めようと、晴れ間をぬって朝早くから作業をしている姿がちらほら・・・。
写真左は田んぼに水が入ったところです。田んぼに水が入り、この後は代掻きが行われます。写真右が、その代掻きの様子です。代掻きは、田んぼに水を入れ、土を細かく砕き、田んぼを平らにする作業です。平らな田んぼは、水の深さも均一に保つことができ、稲はムラなく生育できるようになります。また、水を保つことにより、除草効果や寒さ、暑さへの対策もバッチリとなります。
代掻き3~4日後には田植えが行われます。ゴールデンウィークからは太陽が顔を出すようで、ゴールデンウィークは田植え日和になりそうですね。
21日には仙台市で桜の満開が宣言されました。仙台に少し遅れ、管内の桜も満開です。


5月上旬
平均気温14.0度(平年比+1.2度)、合計降水量14.0ミリメートル(平年比‐18.5ミリメートル)です。
5月に入り、ゴールデンウィークは、急に夏になったかのような暑さとなりました。今月4日は高気圧に覆われて各地で晴天が広がり、西日本などでは、30度を超す真夏日を観測したそうです。
また、管内では田植えが始まりました。田植えは、家族総出の作業のため、人手のある休日に田植えを行う場合が多いのです。 田植機には、歩行式田植機と乗用式田植機があり、乗用式田植機が主流となってきていますが、今でも歩行式田植機を使っているところも見られました。写真左はその歩行式田植機による田植えの様子です。
田んぼの中を歩いたことがありますか?田んぼは足をとられるため、歩くだけでも意外と難しいんですよ。
写真右は、管内の小麦の様子です。例年よりも生育が若干遅れてはいますが、順調に生長しています。


5月中旬
平均気温12.9度(平年比‐1.1度)、合計降水量58.0ミリメートル(平年比+21.2ミリメートル)、日照時間43.1h(平年比‐14.3h)です。
中旬は、天侯不順で、日照時間は少なく、低温となりました。農作物の管理に注意が必要です。今年の天候は、冷害年の天候と似ているとも言われています。 管内では、5月14日現在、田植えの進捗率が68.9%となっています。昨年は85.4%であり、昨年と比べると15%以上も遅れています。今年の低温・日照不足が田植えの遅れに大きく影響しています。
写真左は、田植え時の「箱洗い」作業の様子です。育苗箱で育てた苗を田植機に移し、空になった箱は来年に備え洗います。この状態で箱を数回上下し、水洗いするだけの簡単な作業ですが、数百枚におよぶ作業はやはり重労働です。
また、カルガモが田んぼを泳いでいるところを発見しました。写真右がその様子です。


5月下旬
平均気温14.5度(平年比‐1.1度)、合計降水量86.5ミリメートル(平年比+59.4ミリメートル)、日照時間62.3h(平年比‐9.3h)です。
今旬は、平年に比べ降水量がかなり多くなり、雨の多い下旬となりました。
今月の22日・23日には、管内でパルシステム神奈川ゆめコープ組合員等との交流会が行われ、生協の方々に、生きもの調査や田植えを体験していただきました。写真左のように、はじめは、田んぼに入るのを恐がっていました(写真左)が、入ってしまえば平気なようで、皆さん真剣に生きものを探していました。
今年は天気に恵まれ、水路を走りまわる参加者も見られました(写真右)。
また、29日には「みどりっ子クラブ」という管内の小学生を対象にした体験学習が行われ、今回はサツマイモ植えと田植えを行いました。子供達はとても元気が良く、自ら田んぼに入り、田植えを楽しんでいました。
7月にも、神奈川ゆめコープとの夏の交流会、「みどりっ子クラブ」が同時開催され、生きもの調査が行われる予定です。このように、JAみどりのでは食と農を通じた消費者・次世代への取り組みが盛んに行われています。


6月上旬
平均気温16.8度(平年比-0.4度)、合計降水量18.0ミリメートル(平年比-11.7ミリメートル)、日照時間78.1h(平年比+23.7h)です。
低温注意報が解除されました。上旬の平均気温は平年並でしたが、最高気温は26.2度と7月下旬並みとなりました。また、昨年は今月4日に梅雨入りとなったのですが、今年は10日遅れの14日となりました。
生育調査結果では、平年に比べ、6月10日時点で2~3日遅くなっています。写真左が、生育の様子です。
管内の有機栽培を行っている田んぼでは、カブトエビやカイエビなど様々な生きものが見られます。写真右がカブトエビです。農薬使用などにより年々減少しており、環境に優しい農業の指標となっています。また、カブトエビの寿命は1ヶ月と短く、今の時期しか見ることができない珍しい生きものです。


6月中旬
平均気温20.6度(平年比+2.6度)、合計降水量41.0ミリメートル(平年比+1.0ミリメートル)、日照時間38.6h(平年比-8.3h)です。
梅雨入りで曇天の日が多くなり、日照時間は少なくなりました。20日に雷を伴う降雨があり、管内では、ひょうが降ったところもありました。
管内の田んぼは一面緑色となりました。写真左が現在の生育様子です。稲とともに雑草もぐんぐん生長しており、JAS有機の圃場は雑草との戦いです。
また、小麦の刈り取りが近くなってきました。写真右は、撮影した10日前にはまだ緑色でしたが、あっという間に黄色に変わりました。小麦は、出穂後45~50日で成熟期となります。管内の小麦は出穂期が5月17日頃で、成熟期は7月2~7日になると予想されています。


6月下旬
平均気温22.7度(平年比+4.1度)、合計降水量72.0ミリメートル(平年比+16.3ミリメートル)、日照時間40.4h(平年比+4.0h)です。
下旬は最高気温が31.5度と、平年に比べ10度も高くなりました。また、大雨が降った日があり、合計降水量は多めとなりました。
写真左は、稲の生育の様子です。6月21日発表の生育調査では、草丈は平年を上回り、茎数・葉数は平年並となりました。
有効茎を確保した圃場では、これから中干しを行います。茎は全て穂をつけるわけではありません。穂をつける茎のことを有効茎と言います。
また、中干しは、田んぼを干すことで土中深くに酸素を供給し、土を硬くすることで秋の収穫作業を行いやすくする効果があります。収穫時に土が柔らかいと、ぬかるんで機械が進まなくなり、故障の原因となります。効率よく収穫作業を行うための大事な作業です。
写真右は、「春の交流会」で植えた大豆圃場の様子です。宮城県は、大豆の作付面積が北海道に次いで2番目に多い県となっています。


7月上旬
平均気温24.0度(平年比+4.3度)、合計降水量47.5ミリメートル(平年比-8.1ミリメートル)、日照時間51.9h(平年比+15.9h)です。
6月に続き、7月上旬も最高気温は平年に比べ高く推移しています。
写真左は、現在の生育の様子です。7月9日に行われた生育調査では、草丈は平年より高く、茎数は平年よりも少ないという結果となりました。
JAみどりのは、7月3日~4日にパルシステム神奈川ゆめコープとの「初夏の交流会」を開きました。当日は、天気が心配されたのですが、雨が降ることなく無事に終えることができました。
1日目は田んぼの生きもの調査と草取り、2日目はみどりっ子クラブ(JAみどりの管内の小学生を対象とした体験学習)と合同での生きもの調査を行いました。写真右は、交流会時の草取りの様子です。皆さんが一生懸命草取りをしてくれたおかげで、キレイな田んぼになりました。
生きもの調査では、子供達はすぐに打ち解け、みどりっ子クラブの子供たちがゆめコープの子供たちのために生きものを探したり、生き物の名前を教えてあげたりして交流していました。


7月中旬
平均気温23.5度(平年比+2.6度)、合計降水量31.5ミリメートル(平年比-30.4ミリメートル)、日照時間40.0h(平年比+4.1h)です。
中旬前半は、大雨の日がありましたが、7月18日には東北地方の梅雨明けが発表されました。梅雨明けが発表されて以降、空は澄み、すっかり夏の空ですね。
写真左は、現在の稲の生育の様子です。
美里町改良普及センターによると、現在の稲の草丈は70~75cm程となっています。また、多くの田んぼで減数分裂期に入り始めているようです。減数分裂期から出穂まで15日と言われており、出穂は8月3日~10日になると予想されています。
写真右は、田んぼの畦道の写真です。
この写真の中に生きものが3匹隠れているのですが、分かりますか?
よく見ると、実は写真の真ん中にショウリョウバッタが3匹写っているんですよ。


7月下旬
平均気温27.4度(平年比+3.5度)、合計降水量66.5ミリメートル(平年比+26.0ミリメートル)、日照時間83.3h(平年比+27.9h)です。
今年の平均気温は、昨年同期の最高気温と同程度になりました。
宮城県では18日から真夏日が続き、真夏日の連続日数が11日間に達しました。これほど真夏日が続いたのは約6年ぶりだそうです。
暑くて農作業も大変です。暑さを避けるために、農家の方は朝早くから作業をしています。
また、管内では雷が発生した日が多く見られました。
写真左は、7月21日時点での稲の生育の様子です。8月初めに、出穂する見込みです。
写真右は、稲の断面になります。茎の中にある薄黄緑の部分は、幼穂と呼ばれる穂の子供です。7月28日時点で爪楊枝ほどの大きさになっていました。幼穂は、早いスピードで生長しています。
稲は短日植物で、一般に日長が短くなること、高温が続くことによって穂は生長が進みます。
また、早い田んぼでは、出穂が始まったところもあります。


8月上旬
平均気温26.4度(平年比+3.0度)、合計降水量0.0ミリメートル(平年比-31.8ミリメートル)、日照時間50.1h(平年比+26.0h)です。
8月7日には立秋となり、暦の上では秋となりましたが、暑い夏の天気が続いています。
写真左は稲が出穂し、開花した様子です。
管内の多くの田んぼで、穂が出ました。美里農業改良普及センターの調査によると、管内全体では、8月1日出穂始めとなり、昨年より3日程早くなっているようです。今年の夏は猛暑のため、例年に比べ刈取りも早くなる見込みです。
また、このまま高温が続くと・・・米に白い部分ができる(乳白米となる)心配があります。乳白米とならないよう生産者は水管理等に気をつけています。
写真右は、ミヤギシロメという品種のダイズです。薄紫色の部分が花です。ダイズは品種によって、花の色が異なるんですよ。


8月中旬
平均気温25.4度(平年比+1.9度)、合計降水量29.5ミリメートル(平年比-8.0ミリメートル)、日照時間32.6h(平年比-16.5h)です。
中旬は、一時的に雨が降る日が多く見られました。
写真左は、現在の稲の生育の様子です。登熟が進み、穂は垂れ下がり始めています。
今の時期、穂はカメムシに狙われています。発生量は平年並とされていますが、気温が高くなるとカメムシの活動が活発になると言われており、油断はできません。カメムシは籾から汁を吸います。吸われた部分は黒くなり、その粒が1,000粒に2粒あると1等米とならなくなってしまうんです。
さて、ここで問題です。
1つの穂につく籾の数はどれくらいでしょうか?
正解は・・・・・・・・・およそ80粒です。ちなみに、ご飯1杯の米粒の数は3,250粒と言われています。
また、写真右は、ツユクサと呼ばれる雑草です。雨の晴れ間に田んぼに行ってみると、田んぼ周辺はツユクサの青色が映え、晴れの日とは違った風景となっていました。


8月下旬
平均気温26.2度(平年比+3.4度)、合計降水量7.5ミリメートル(平年比‐69.2ミリメートル)、日照時間75.9h(平年比+23.1h)です。
下旬になっても最高気温が30度を超える暑い日が続いています。真夏日日数は41日と最多で記録的な暑さとなりました。いったい暑さはいつまで続くのでしょうか…。
写真左は、現在の稲の生育の様子です。稲は出穂後の日平均気温の積算温度が1000度で刈り取り時期になると言われています。今年は、下旬に入っても暑い日が続いているため、刈り取り時期は早くなります。早いところでは9月10日過ぎには刈り取りが始まるでしょう。もう少しで、また生産者が忙しくなる時期となります。
また、写真右は、通称「ネコじゃらし」と呼ばれている「エノコログサ」です。夏から秋にかけて田んぼのあぜ道などで見られる雑草です。


9月上旬
平均気温24.6度(平年比+3.3度)、合計降水量9.5ミリメートル(平年比‐42.2ミリメートル)、日照時間65.2h(平年比+26.2h)です。
8月に続き、上旬も暑い日が続きました。しかし、上旬後半には台風が近づき、急に肌寒くなりました。また、台風により稲が倒れることが懸念されましたが、宮城県は台風の進路からはずれたため、大きな被害は免れました。
写真左は、現在の稲の生育の様子です。美里町農業改良普及センターの出穂25日後の調査によると、沈下粒数は90%を超えました。沈下粒数は登熟の良否を判断する基準の一つで、順調に登熟が進んでいることが分かります。圃場一枚一枚は登熟の進み具合も異なるので、現在生産者は、毎日籾の色の変化を観察し刈り取り時期を見極めています。
写真右は、カメムシのすくい取り調査をしているところです。すくい取り調査とは,虫捕り網を振って捕らえられる害虫を調査する方法です。


9月中旬
平均気温20.3度(平年比+1.0度)、合計降水量99.5ミリメートル(平年比+21.9ミリメートル)、日照時間21.5h(平年比-14.8h)です。
雨が続いています。8月は雨が少なく困っていましたが、9月に入り収穫時期に雨ばかり…。本来であれば、多くのところで刈り取りが始まる予定だったのですが、雨で作業が進みません。
写真左は、稲刈りの様子です。写真に黒い雲が写っているのが分かりますか? 生産者は晴れ間をぬい、急いで稲刈りをしていました。
収穫時期に雨が降ると、田んぼがぬかるみ機械が上手く動かなかったり、稲が倒れ穂から芽がでて品質が低下したりと大変なんです。稲刈り時期の雨は生産者を困らせます。
さて、今回もクイズです。写真右には生き物が隠れているのですが、何が隠れているか分かりますか? 正解はカエルです。アカガエルという茶色のカエルが写っています。雨が降ると道路に飛び出してくるカエルがたくさんいます。


9月下旬
平均気温16.7度(平年比‐0.6度)、合計降水量137.0ミリメートル(平年比+73.1ミリメートル)、日照時間26.9h(平年比-14.2h)です。
今年は、雨の多い9月となりました。雨が降ってほしい時には降らず、晴れて欲しい時には雨が降り、今年の天気は生産者泣かせです。
管内では、稲刈りの最盛期となりました。雨降りの日が多かったため、晴れの日には、生産者は一斉に田んぼに向かい、どこを見ても稲刈りをしている様子が見られました。写真左は、翌日が雨の予報だったため、急ピッチで稲刈りをしている様子です。
また、みどりのでも、新米の検査が始まりました。写真右は、米の検査を行っている様子です。9月末現在、品質が良い一等米が多いのですが、昨年に比べるとその比率は下がっています。しかし、みどりのは宮城県内で一等米比率が最も高いJAです。

急ピッチで稲刈りをしている様子

米検査の様子
10月上旬
平均気温17.6度(平年比+2.2度)、合計降水量48.5ミリメートル(平年比+14.9ミリメートル)、日照時間41.3h(平年比‐3.8h)です。
稲刈りは終盤を迎えました。
写真左は、カントリーエレベーターでの荷受の様子です。カントリーエレベーターとは、籾を乾燥・貯蔵・調整する施設です。生産者は刈り取った籾をこの施設に運びます。施設では、まず籾水分を14~15%に乾燥し、貯蔵します。乾燥が重要で、籾の水分が高いと、カビ発生や変質の恐れがあります。乾燥作業は24時間体制で慎重に行っています。そして、出荷オーダー等により籾摺り・調整作業を行い出荷しています。
JAみどりのでは、均質で高品質なお米を安定的に供給するため、管内7カ所にカントリーエレベーターを設置しています。
管内では、晴れの日には沢山の赤とんぼが飛ぶ姿が見られるようになりました。写真右はその様子です。

カントリーエレベーターでの荷受の様子

晴れの日には沢山の赤とんぼが飛ぶ姿が見られる
10月中旬
平均気温16.5度(平年比+2.6度)、合計降水量40.5ミリメートル(平年比‐2.6ミリメートル)、日照時間46.7h(平年比+6.2h)です。
稲刈りは終わり、田んぼには棒がけという方法で天日乾燥している稲が残っています。写真左は、その様子です。棒がけの稲は、均一に乾燥させるため、穂の部分と茎の部分の架けかえが行われ、その後にハーベスタという機械を用い脱穀を行います。
現在、稲がなくなった管内の田んぼには、多くの雁が集まっています。写真右は、落穂拾いをしている雁の様子です。みどりの管内にある蕪栗沼は周りの田んぼも含め、ラムサール条約に指定されています。寒くなると、毎年沢山の雁や白鳥が訪れるんですよ。

棒がけという方法で天日乾燥している稲

落穂拾いをしている雁
10月下旬
平均気温10.7度(平年比‐0.4度)、合計降水量56.0ミリメートル(平年比+25.7ミリメートル)、日照時間32.2h(平年比‐25.4h)です。
10月も下旬となり、上着が必要な時期となりましたね。宮城県の山間部では初雪が観測されました。冬が近づいているようです。
倉庫の荷受もあと一ヶ月で終わりを迎えます。写真左は、米が倉庫に運ばれた様子です。家に乾燥調整施設がある生産者は、自分の家で乾燥調整を行い、JAの倉庫に運びます。倉庫では、検査員による等級の格付けが行われ米袋に等級印が押され、保管されています。
10月25日時点、一等米比率は宮城県内全体で68.7%、JAみどりのでは84.6%となっています。※この数値は倉庫の荷受が終わるまで毎日変わります。
写真右は、現在の大豆圃場の様子です。管内の早いところでは刈り取りが始まっています。

倉庫に続々と運び込まれる新米

収穫を待つばかりの大豆の圃場
11月上旬
平均気温9.8度(平年比+0.4度)、合計降水量28.0ミリメートル(平年比+2.6ミリメートル)、日照時間52.6h(平年比+2.7h)です。
田んぼで茶色に収穫を待つのは、大豆のみ。管内では本格的に大豆の収穫が始まりました。
管内の大豆作付け面積は約1,300haほどであり、豆腐や煮豆に適した「タチナガハ」「ミヤギシロメ」「タンレイ」が主な作付け品種となっています。他にも「すずほのか」など計6品種が作付けされています。
写真左はすずほのかの収穫の様子です。すずほのかは納豆用の小粒大豆で、その粒の大きさは、直径5mm程しかないんですよ。
写真右は、アメリカセンダングサという雑草が枯れたものです。この雑草は等級低下となる汚粒の原因となる場合があります。また、この雑草は、種子が服にくっつくため、この雑草の存在に気づかずに側を歩くと服が種子だらけになることもあります。

すずほのかの収穫の様子

アメリカセンダングサという雑草が枯れたもの
11月中旬
平均気温7.2度(平年比-0.1度)、合計降水量0.0ミリメートル(平年比-18.0ミリメートル)、日照時間40.8h(平年比+0.5h)です。
JAみどりのでは、1年間におよそ子牛2,550頭上場、肥育牛1,500頭出荷しており、稲作だけでなく畜産も盛んな地域です。
稲刈り後、稲の残った茎や葉はわらとして牛の餌などになります。現在、管内の畜産農家はわら上げ作業の真っ最中であり、田んぼの畦道には梱包をしたわらが並んでいます。写真左がその様子です。
わらが良く乾き、さらに田んぼの土もよく乾いた状態の時に作業を行います。しかし、田んぼによって土の乾燥状態が異なるため、わら上げ作業の進度は農家によって異なります。
管内には雁だけでなく、白鳥も飛来しています。写真右は白鳥が落穂を食べている様子です。

田んぼの畦道に並ぶ梱包したわら

白鳥が落穂を食べている様子
11月下旬
平均気温7.0度(平年比+1.6度)、合計降水量8.5ミリメートル(平年比-8.5ミリメートル)、日照時間51.1h(平年比+8.5h)です。
11月22日は暦の上では小雪であり、わずかながら雪が降り始める時期と言われています。今年はまだ雪が降る様子はありませんが、朝と晩はだいぶ冷え込むようになりました。霜が降り、朝の田んぼは一面白くなっています。写真左がその様子です。
写真右は大豆検査の様子です。管内では、11月22日に大豆の初検査が行われました。夏の暑さにより、今年の大豆は例年より小粒で皮切れ等が見られます。しかし、適期に丁寧な刈り取りが行われているため、汚粒等の混入は少なく、上位等級比率は96.4%となりました。

霜が降り一面白くなった田んぼ

大豆の初検査の様子
12月上旬
平均気温6.7度(平年比+2.6度)、合計降水量48.5ミリメートル(平年比-40.1ミリメートル)、日照時間44.6h(平年比+2.0h)です。
師走となり、今年も残すところあと一ヶ月です。12月上旬は、冷たい強い風が吹く日が続きました。だいぶ寒くなり、暦の上では大雪を迎え、雪が激しく降り始めると言われている時期となりました。そろそろ雪が降り始めそうですね。
管内では、土作りのため、トラクタを用いて堆肥散布や耕うん作業をしている様子が至る所で見られます。昔から「稲は地力で取る」といわれており、お米の生産には土作りが大事です。写真左は堆肥散布している様子です。有機物(堆肥)を散布することで、地力を高めます。今年のお米ができたと思いきや、もう来年に向けての作業がスタートしています。
写真右は、現在の麦の生育様子です。田んぼが広がる中、麦の緑色が映えていました。

堆肥散布している様子

現在の麦の生育様子
12月中旬
平均気温2.4度(平年比+0.1度)、合計降水量32.0ミリメートル(平年比+23.3ミリメートル)、日照時間35.9h(平年比-3.6h)です。
15日には、初雪が降りました。写真左は、雪が降った翌日の田んぼの様子です。
管内では、米の買い入れが終了し、14日に最終の検査が行われました。管内22年産のうるち米の一等米比率は85.5%(昨年同期は94.4%)となりました。今年は猛暑の影響で例年に比べ背白や腹白(米の一部が白い)の発生が多く見られました。特にササニシキが猛暑の影響を大きく受けました。写真右は、22年産のササニシキです。

雪が降った翌日の田んぼの様子

22年産のササニシキ
12月下旬
平均気温2.7度(平年比+1.0度)、合計降水量66.6ミリメートル(平年比+57.8ミリメートル)、日照時間48.5h(平年比-2.2h)です。
管内では、冬の間に田んぼに水を張る「冬水たんぼ」農法に取り組む生産者がいます。「冬水たんぼ」農法は、土壌の微生物が好む環境を整えます。豊富な微生物が発生し形成されるトロトロ層による抑草効果を主な目的とし、無農薬・無化学肥料での米作りに有効とされています。
この農法は、江戸時代にも行なわれておりました。土壌をやわらかくすることで、事後の耕起作業を容易にすることを目的とされていたようです。現代のような農機具のない時代ですので、人や農耕用家畜が作業を行なう時代でした。もしかすると現代より多くの「工夫」がなされていたかもしれませんね。
また、管内には「蕪栗沼」があり沢山の渡り鳥がやってくるため、それら渡り鳥の羽を休める場としてや餌場としても利用されているんですよ。

冬水たんぼで羽をやすめる白鳥

明け方の蕪栗沼













